研究課題
基盤研究(C)
流れと固体構造の相互作用に関する諸問題(流体構造連成問題)は,自然現象の理解や工学的応用を目的に,古くから研究されている重要なテーマです.従来の研究では多くの場合,流れはNavier-Stokes方程式など通常の流体力学の方程式でモデリングされます.一方,MEMSと呼ばれる微小なデバイスの開発などと関連し,分子気体力学の観点から流体構造連成問題を調べる必要性が増しています.そのため,これまでに数値シミュレーションを用いた研究が多くなされています.しかし数学解析は多くの困難があり,現在のところあまり成果が得られていません.そこで本研究では,対応する数学理論の構築を目標に,研究を行います.