順序極小構造で定義可能な集合は従順な位相を持つ.他方で,実数順序体を自然数の成す集合で拡張すると,任意の開集合が定義可能となるなど複雑な集合も定義可能となり,その位相は野性的と言われる.本研究の目的は,これら両極端の間にある中間的な従順性を持つ構造で定義可能な集合の位相的性質を明らかにすることにある. 局所順序極小構造や離散極小構造など,すでに提案されている中間的な従順性を持つ構造で定義可能となる集合に共通の位相的な性質を明らかにすると同時に,これらには当てはまらないが,中間的な従順性を持つと思われる具体的な構造についても調べ,それに基づいて,新たな分類方法を提案していく.
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