研究課題
基盤研究(C)
人社会の基盤である「協力行動」を安定に維持するメカニズムはいくつか知られているが、その中でも「間接互恵性」は評判情報を用いて大規模な集団での協力を可能にするヒトに固有の仕組みである。本研究では間接互恵の理論研究において現状大きな未解決問題となっている以下の2点の解決を目指す。1点目は、公的評価と私的評価の統一的な理論の構築である。2点目は、間接互恵性において本質的に重要である意見同調をするための行動(例えばゴシップなど)の進化過程を明らかにすることである。