研究課題
基盤研究(C)
氷河期・間氷期の転移問題に対するBenziらの確率共鳴現象の提案(1981年)は,その後,物理系,生物系,情報系,脳科学などの分野で広く検証され,応用分野も多岐にわたっている.また,2009年から逆確率共鳴現象が報告され,最近では両共鳴現象の一括制御に注目が集まっている.しかし現在,SR-ISRの転移を示す実験系の報告例はない.本課題では申請者が世界で初めて数値解析によりSR-ISRの転移を捉えた液晶電気対流系に対して,ノイズのカラー化とパワースペクトルのエッジ効果,振幅・位相ノイズの混合などを定量的に制御しながら,数値解析と実験でSR-ISRの転移問題を体系的に調査する.