研究課題
基盤研究(C)
集団の意思決定は通例、民主的多数決を通じて行なうが、その結果は意図されたような多数意志を体現する穏健な安定政体とは限らず、大多数の不満を抑圧した少数者の支配や、不安定で頻繁な政体変更であることも稀ではない。本研究では「能動的エージェント」、すなわち他の投票者の影響を受け、また説得により他の投票者に影響を与えるエージェントを含んだ多数決の数理的理論化によって、民主主義の実際の様相に迫ろうとする。