研究課題
基盤研究(C)
カイラル物質とは鏡写しの系が元の系と同一ではない系のことである。DNA、糖をはじめとする生体分子の多くがカイラル物質であり、これらの物質がカイラルであることが味覚、薬効などの機能において重要な役割を果たしてきた。本研究では外界の非平衡な電場、温度、回転場により、カイラルな金属や超伝導体の表面に生じるスピン分極の起源を明らかにし、環境の非平衡なゆらぎを入力とする磁石としてカイラル物質の応用の道筋をつける。