研究課題
基盤研究(C)
液-液相分離現象は、細胞内の構造形成において重要な役割を果たすことがわかっており、近年、生命科学において注目を集めている。また、物質の分配の観点で、応用面からも相分離が利用されてきた。われわれは最近、レーザー照射による相分離誘起により、顕微鏡下でのDNA濃縮に成功し、得られるDNAの濃縮状態が極めて長時間維持されるという新奇現象を発見した。本研究では、長時間濃縮をもたらす準安定な相分離液滴生成の起源、および、生体分子の濃縮機構の解明を目指す。