研究課題
基盤研究(C)
原始ブラックホールを生成するのに必要な小スケールで大きな密度揺らぎを生成するモデルを素粒子理論に基づいて構築し,原始ブラックホールの存在量を評価する。形成機構として,インフレーションに基づくモデルとともにソリトン形成による揺らぎの生成など幅広い形成モデルの可能性を考える。また,原始ブラックホール形成モデルに基づいて,原始ブラックホールの空間相関が連星系形成や等曲率揺らぎに対する影響を明らかにする。空間相関がある場合のブラックホール連星系の形成率を求めるための定式化を行い,連星系の合体イベントの頻度を評価する。さらに,形成モデルに基づいて,密度揺らぎから生成される重力波のスペクトルを評価する。