研究課題
基盤研究(C)
近年、原始惑星系円盤に含まれる固体微粒子(ダスト)の観測が飛躍的に進展している。これらの観測結果から、ダストのサイズ・空隙率・屈折率を明らかにすることは、惑星形成過程の理解にとって極めて重要である。そのためには、ダストが光をどのように吸収・散乱するかといった光学特性を正確に把握する必要がある。従来は簡便化のため、球形ダストを仮定した光学特性モデルが広く用いられてきたが、近年の数値計算や室内実験の成果により、この仮定の妥当性には疑問が呈されている。本研究では、数値計算などの手法を用いて非球形ダストの光学特性モデルを構築し、原始惑星系円盤におけるダスト観測結果への新たな解釈を提示することを目指す。