研究課題
基盤研究(C)
惑星形成過程の解明は、地球科学や生命科学を含む幅広い分野に影響を与える重要な課題である。惑星は、星を取り巻く原始惑星系円盤が散逸する中で形成されるため、円盤の散逸メカニズムを解明することが鍵となる。しかし、散逸過程の観測的研究は難しく、多くの理論が先行する状況が続いている。本研究では、円盤の進化に影響を与える要因の一つである「金属量」に着目し、銀河系外縁部に位置する低金属量環境の円盤を対象に、JWST宇宙望遠鏡の超高感度観測を活用して多角的な研究を行う。これにより、円盤進化の金属量依存性を明らかにし、まだ解明されていない円盤散逸メカニズムの直接の手掛かりを得る。