研究課題
基盤研究(C)
銀河の基本的な量である水素分子ガスを様々な環境下で正確に定量するため、一酸化炭素の輝線比の値が銀河面内でどのように分布するかを調べる。理論的には、一酸化炭素輝線比は局所的な温度や密度によって変化する。一酸化炭素輝線を用いた水素分子ガス質量の推定はこの比によって数倍変化し得るため、銀河を空間分解した研究を今後進めていく上では決定的なボトルネックになる事がわかっている。本課題ではすでに申請者らが取得したデータを利用して、様々な形態・質量の銀河に対して中心核、渦状腕、棒構造、円盤外縁といった大局的構造から個別の星形成領域、渦状腕の上流下流のような細かな構造まで輝線比がどう変化するかを系統的に調べる。