研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、地震発生前の震源断層の端付近の応力状態を明らかにすることである。断層の端の問題は、古くから議論されているが、観測データに基づいた実証的な研究はほとんど行われていない。本研究では、山陰地方で起こった3つの内陸地震について、稠密地震観測データの解析から、地震前に断層端で差応力が小さかった可能性を検討する。本研究は、地震の破壊はなぜ止まるのかという未解決の問題の解明への試みであるとともに、大地震後に大きな地震が続発するのかどうかという地震活動の予測の問題にも関係する。