研究課題
基盤研究(C)
令和6年能登半島地震の震源断層西端部に近い能登半島西岸付近では,2007年にも2007年能登半島地震が発生した。その地震発生時に行われた稠密地震観測のデータ解析から,2007年の震源断層に沿って顕著な地震波高減衰域が見いだされ,この高減衰域は震源断層での破壊による破砕状態や流体の存在を反映している可能性が指摘された。震源での地震の繰り返しを理解するためには,断層破壊後の断層の回復過程を知ることも重要である。そこで本研究では,2007年の地震時に行った稠密観測点と同一の場所に観測点の一部を再設置し,現在と17年前の減衰構造にどのような変化があるかを調べ,震源の断層近傍の状態を考察する。