研究課題
基盤研究(C)
プレート収束帯における境界断層の伝播は,プレート構成物の付加と沈み込みを決める重要な現象である.本研究では,粉体層の強度構造を変化させて付加ウェッジを作るアナログ実験を行って,境界断層の伝播経路を調べる.(イ)異なる強度の組み合わせに注目する点,(ロ)摩擦試験により強度データセットを揃える点,(ハ)変形について複数の解析を用いる点,の 3 つが本研究の独自性であり,成果は天然のプレート収束帯へ応用できる.境界断層の伝播過程に対する強度構造の影響は,これから評価すべき分野であり,本研究はその先駆けとなる.