研究課題
基盤研究(C)
遠心バレル研磨は加工物を保持する必要がない,非単純形状でも特別な制御を行うことなく研磨できるなど,他の研磨加工と異なる特徴をもった研磨法である.しかし材料除去を引き起こす加工物と研磨メディアの相対運動の理解は困難であり,その理論構築は十分進んでいない.本研究では独自のメディア挙動の観察技術と,粉体の挙動検討で多く用いられるDiscrete Element Methodによる解析技術を活用し,初めて相対運動を正確に理解するとともに,相対運動に基づき加工条件が研磨結果に及ぼす影響を解明する.さらに金属3Dプリンタの造形物の平滑化に必要な加工時間の推測にも取組み,3Dプリンタを用いた製品製造の加速にも貢献する.