研究課題
基盤研究(C)
THz波は,プラスチック,紙,木材,布,セラミックなどに対して高い透過性を示す.屈折率が1に近い物質からなる対象では,ビームは直線的に伝搬するため,X線CTと同じ再構成法が適用できる.本研究では,対象の下流に反射ミラーを固定し,OCT計測を実施する.OCT信号における反射ミラーのピーク位置は,対象のビーム伝搬経路上の屈折率分布を反映する.OCT計測を対象を並進・回転移動させながら繰り返すことで屈折率の投影を収集する.収集された投影をX線CTと同等のアルゴリズムにより再構成することで対象の屈折率分布を画像化する.提案手法の実現可能性を実験により明らかにする.