研究課題
基盤研究(C)
環境の振動エネルギを電力に変換する振動発電は,商用電源の確保や電池交換が困難な用途での独立電源として期待されている。実用化には発電効率の最大化が必須で,システムの周波数特性を環境の振動周波数に最適にマッチングさせる必要がある。しかし,振動周波数の変動や振動発電素子の経年変化などによるマッチングのズレで発電量は激減する。そこで本研究は,最適マッチングを常時維持して発電効率を最大化する適応制御法を開発する。特に,これまでに継続的に得た研究成果を発展させた新しい極値探索制御による適応制御構成法を提案し,システム制御工学のアプローチで振動発電の実用化に向けた課題を解決する。