研究課題
基盤研究(C)
本研究は,回転系などの空間特徴を有するシステムに関して,解析,設計と実装をすべて空間領域だけで行う方法を考究する。本研究は,この種のシステムで取り扱う信号は,本質的に,時間ではなく,空間に関するものであるという本質に注目し,空間領域でシステムの解析・設計・実装を可能にし,従来の時間領域と空間領域の両方を使ったシステムの解析・設計・実装を,空間領域での統一した処理法により,システムの制御性能を高める。特に,非線形重ね合わせ原理を満たす加法的状態分解法,等価入力外乱手法と予見制御空間領域に拡張し,それらを融合した繰返し制御系を構築し,修正繰返し制御器の高追従精度設計法を提案する。