研究課題
基盤研究(C)
宇宙デブリ除去や燃料補給といった宇宙での軌道上サービスは、近年注目を集めている。これらのサービスの持続的実施のためには低コスト化が必用であり、サービスを受ける対象へのランデブ (相対接近)を電気推進などの燃費の良い低推力スラスタを用いて(地上局での運用者の負担を低減するため自律的に)実施することが望ましい。本研究では、低推力宇宙機のランデブ問題において、本来外乱として扱われてきた軌道上の摂動や曲率を逆に可制御性および可観測性を向上するために活用することを考え、制御の観点で扱いやすい線形化モデルを確立する。これにより、最適制御理論の適用範囲を広げ、理論と実学の架け橋を担う。