研究課題
基盤研究(C)
白金酸化物(PtOx)は、成膜後の熱処理により還元で金属、結晶化で半導体を作り分け可能な物質である。熱処理後の構造と光学特性を明らかにする。金属では、PtOx還元後に白金が膜状や粒子状になる機構を解明する。PtOxは組成比xにより白金割合を調整でき、粒子化は容易である。粒子の形状制御により触媒性能を向上させ、省エネルギーに寄与する。半導体では、結晶性の高いα-PtO2を得る条件を見出す。α-PtO2は近赤外波長域に直接遷移型のバンドギャップ(Eg)を持つとされるが、詳細は明らかでない。α-PtO2の吸収スペクトルからEgと吸収係数を評価する。無害かつ高感度な近赤外光検出への応用が期待される。