研究課題
基盤研究(C)
誤り耐性をもつ超伝導量子コンピュータ実現のためには、量子ビットなど各構成要素の高性能化に加えて、高集積化のための回路小型化技術が重要となる。本研究課題では、特に量子ビット読み出しのための周辺回路の小型化に着目する。具体的には、これまで多く使われてきた分布定数回路に代えて、集中定数素子のみを用いた回路実装を目指す。これにより回路の面積の大幅な低減が可能となる。この目的のため、低損失なキャパシタ用誘電体材料や、高い力学的インダクタンスを持つ超伝導材料を探索し、極低温下でのマイクロ波損失を評価する。また、こうした低損失な集中定数素子を用いた小型共振器や増幅器を実装し、その動作を実証することを目指す。