研究課題
基盤研究(C)
本研究では、プレストレストコンクリート構造物におけるPC鋼材の変状を早期に発見するため、鋼材の持つ磁性に着目した完全非破壊による診断手法の確立を目的とする。具体的には、鋼材の腐食および破断、母材コンクリートのひび割れに起因するPC鋼材の緊張力変化を磁化した鋼材の帯磁状況から精度よく検出することを目標とし、対象のPC鋼材を磁化するための永久磁石や対象以外の磁性体(鉄筋等)を脱磁するための脱磁器など診断装置のスペックの定量化、各種PC鋼材における緊張力と磁化特性の関係の把握を行い、実構造物中の複雑な鋼材の配置における帯磁状況を再現するための静磁場シミュレーション手法を構築する。