研究課題
基盤研究(C)
重金属等による土壌汚染の対策において,供用中の既設構造物直下や汚染が広範囲に及ぶ場合には,「ソイルセメント遮水壁」などによる封じ込めが有効な手段となる.しかし,改良対象土の土質によっては要求性能を満足できない場合も少なくない.他方,セメント処理土は海水中のマグネシウム塩によって力学的に劣化する.本研究は,この劣化の反応時に生成される副産物の間隙充填を利用して,セメントの使用量を抑えながら極めて透水性が低い遮水材料の開発を目指すものである.