研究課題
基盤研究(C)
アンデス高地の熱帯氷河群は山岳都市に水資源を供給する。気候変動に伴う氷河の後退が報告されているが、その程度は氷河毎に異なる。さらに、後退状況や下流に形成される湿地・氷河湖の貯留機能の差異によって、流域毎に独特な流出特性が形成される。本研究は後退状況が異なる熱帯氷河とその流域を対象として、(1) 氷河後退ステージの診断による融解特性の解明、(2) 水文・気象モニタリング網のデータに基づく流域規模の貯留量推定、(3) これらの知見を踏まえて流域特性を表現できる氷河・融解流出モデルを構築し、水資源評価の広域展開に取り組む。