研究課題
基盤研究(C)
レジオネラ肺炎の主要な原因菌であるレジオネラ・ニューモフィラは、環境中に広く生息している。世界各地でそれぞれの地域特有に蔓延する株が検出されているが、地域蔓延株が環境に適応する理由については、環境ストレスに対する抵抗性や原生動物との共存がどの程度影響しているのか、不明な部分が多い。本研究の目的は、特定の系統株が環境に適応する機構を解明することである。地域蔓延株を用いて、1) 熱、塩素消毒などのストレスに対する耐性の評価、2) アメーバへの感染能の評価、3) RNA-seqを用いたこれら表現型の差異の原因となる遺伝子の同定、を計画する。