研究課題
基盤研究(C)
本研究は,研究代表者の試論として提示してきた「木密ジェントリフィケーション」を実証的に論じ,国際比較も通して,都市計画の理論として考究しようとするものである.木密ジェントリフィケーションとは,対象地域「木密」に対する現象であるだけでなく,1980年代の修復型まちづくり「計画論に対する」ジェントリフィケーションでもある.一方で地域住民リーダー達は,必ずしも否定的には受け止めておらず,1980年代に体系化されていった修復型まちづくり計画論を継承しつつ,都市再生事業における公共貢献論など,2010年代に発展した都市計画理論をも包摂した,新たな木造住宅密集地域の都市計画手法を構築していくことをめざす.