近世京都の【丹波材流通】と【洛中職商人と為政者との動向】を史(資)料から分析する。【丹波材流通の実態】は「丹波材の流通量と規格」をキーワードとして、その年次推移を、【洛中職商人と為政者との動向】は「産地在郷材木商人」「嵯峨・桂・梅津の三か所材木市場」「市中材木屋」とを被支配者側のキーワードとして、また「京都所司代」「材木奉行」を支配者側のキーワードとして、それらの動向を調査分析する。具体的には史料における「規格材」と「産出者」「購入者」を抽出してゆく。即ち、丹波材に関わる文書史料や地方史をはじめ、一次史料を調査する。これらの一次史料の調査では、「規格材」とその「生産者」「購入者」に着目し行う。
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