研究課題
基盤研究(C)
住まいの近代化、そして議論の国際化のなかで、「郷土」(独:Heimat、英:hometown)というものはどのように位置づけられ、追求されたか。本研究は、20世紀前半のドイツにおいて建築思潮のグローバル化の進むなかで人々によって追求された新しい郷土像を明らかにすることを目的に、「近代建築国際会議」、「国際住居及び都市計画会議」、そして「国際住居会議」の3つの国際的な会議に注目する。住まう人々が住まう場所を「郷土」と感じ取られるように、建てる人々は、どのような理念や手法を打ち立て、何を議論し、どのように実践したかを、近代社会における都市化そして国際化の広がりのなかで問う。