研究課題
基盤研究(C)
運航中の船舶は日照にさらされ,デッキ側では温度が上昇する一方,ボトム側は水中にあるため温度変化は小さい.近年では,船体のひずみのモニタリングが行われており,温度変化によるひずみの変動が,波浪荷重による変動に比べて無視できないほどに大きいことが分かってきた.温度分布と構造的拘束により船体の各部材には熱応力が発生し,構造の健全性に有意に影響する可能性がある.本研究課題では,日照による船体の温度変化および温度分布の分析,温度変化によって生じる変形および応力の分析,温度変化による応力が最終強度・疲労強度に及ぼす影響の調査を行い,日照による温度変化の船体の構造健全性への影響を解明する.