研究課題
基盤研究(C)
核医学や高エネルギー物理学等の分野で、放射線入射時に高速応答性 (高い発光量、数ナノ秒の蛍光寿命) を可能にするシンチレータの開発が強く求められている。本研究では、低次元のナノ構造により高発光量が期待される量子ドットをシンチレータとして応用するため、量子ドットの表面を保護するマトリックスとしてガラスが有用であるかを検証する。具体的には、量子ドットをガラス中に析出させた結晶化ガラスを作製し、構造、光物性・放射線応答特性を系統的に評価することで、ガラスの内部構造が与える量子ドットの安定性やシンチレーション特性への影響を解明する。