研究課題
基盤研究(C)
FCC(面心立方晶)系ハイエントロピー合金(HEA)は優れた力学特性を有する一方、硬さが低く耐摩耗性に劣るという欠点がある。2019年、応募者らは鉄鋼製のかご状スクリーンを用いたアクティブスクリーンプラズマ窒化(ASPN)により、表面に高硬度(1500 HV)かつ耐食性に優れる拡張FCC相を形成し、耐摩耗性を大きく改善した。しかし改質層が薄いという課題が残った。本研究ではNiスクリーンを用いたASPN処理により、窒化層の厚膜化を図るとともに、表面の硬さや組織の変化を評価し、その有効性と工業的・学術的意義を明らかにすることを目的とする。