研究課題
基盤研究(C)
生体膜の脂質ドメインは、様々な膜貫通型タンパク質の機能を調節するとされる一方で、ドメインは小さく短寿命で不安定とされ、その存在は捉えにくい。そこで本研究では、ドメイン構造の生成や破壊の制御を目指し、液体相(Lo 相)の膜ドメインに分配し、光照射によってLo ドメイン構造を撹乱しうる候補物質 (NP) の撹乱能を詳細に調査し、生細胞での脂質ドメインを可逆的に撹乱できる光化学ツールとして確立する。本法は簡便・迅速に細胞での脂質ドメインの機能を評価できる特徴があり、将来的には未知のインスリン耐性の病態理解などのラフトドメイン関連イベントの解明ツールとして役立つと考えられる。