研究課題
基盤研究(C)
磁性流体の挙動は、電磁気力や流体の流れ場など複数の物理現象が絡み合い非線形的に応答する。しかし、既存の磁性流体では、微粒子の磁化と角運動量にそれぞれ働く効果を分離することができない。そこで本研究では、N型フェリ磁性体を用い、副格子磁化が互いに打ち消し合うことで磁化が消失する磁気補償や、角運動量が消失する角運動量補償を施した磁性流体を作成する。そして、高周波磁場下および回転場中での物性測定を行い、微粒子の磁化と角運動量が磁性流体の特性に与える影響を実験的に検証する。