研究課題
基盤研究(C)
ウランが核分裂を起こす際に放出される核分裂片(イオン)と同程度のエネルギー大よそ百 MeVを持つ高エネルギー重イオンは、物質中での直線的通過経路に沿って円筒形の損傷領域(イオントラック)を形成する。一方、C60フラーレン分子イオンではエネルギーが数MeVと低くても固体に照射することによりイオントラックが形成される。しかしSiなどの半導体等では両者は異なる挙動を示す。この違いに着目し、従来信じられてきたイオントラック形成機構のモデルを再検討し、真の基礎過程を明らかにする。