研究課題
基盤研究(C)
シアニン色素は、優れた光学特性や生体適合性、近赤外光吸収能を持ち、光学用途、医療用途、太陽電池用途などの多岐の利用が見込まれているが、安定性に課題がある。Andersonらはシクロデキストリン(CD)で被覆することでシアニン色素の光安定性が非被覆体に比べて約3倍向上することを報告していたが、研究代表者らはその被覆型シアニン色素のCDを適切に事後修飾することでさらに30倍以上も安定化できることを見出している。本研究では、そのシアニン色素骨格形成後の構造修飾の手法を活用して、太陽電池用光増感剤や一重項酸素発生光触媒として、それぞれ最適に機能する超分子構造体を設計・合成する。