研究課題
基盤研究(C)
以前に研究代表者は、均一系不斉金属錯体として開発したRh/MFF-MeO-BIPHEP触媒を、特殊な仕掛けなしに、フラスコ内で固体原料と触媒をそのまま撹拌子でゆっくり攪拌するだけで、無溶媒条件反応に用いても円滑に反応が進行するという非常に珍しい事例を報告した。これは完全固体系の無溶媒反応にも有効であったが、この場合、5 mol%の触媒量を必要としたため、工業利用は難しい状況であった。そこで本研究では、高分子に触媒を担持する事で発現する疑似溶媒効果に期待した触媒活性の向上を目指し、無溶媒下でも高い触媒活性を示す無溶媒反応用触媒を開発する。