研究課題
基盤研究(C)
申請者が新たに開発したPAI-FLP触媒システムを大きく発展させ、有機合成化学における方法論として確立することを目的とする。PAI-FLP触媒は既存の光触媒系とは作用機序が異なりかつ光触媒として汎用されているイリジウムなどの貴金属を全く利用しないシステムであるため、このシステムの発展により従来法では不可能もしくは選択性に乏しかった反応の開発を、より安価に達成できる。本研究は合成化学のみならず、先端計測や情報科学の手法を駆使しながら、触媒の作用機構の本質的な理解にも取り組み、学理構築にも挑戦する。