研究課題
基盤研究(C)
ニトリル化合物の水和反応は、医薬学的にも工業的にも重要な反応である。従来、その触媒開発の対象は高価な4d、5dブロック元素の金属錯体が中心であった。本研究では、安価な3dブロック元素( 例えば、Co、Ni、Cu )の二核錯体を用いて、ニトリル水和触媒の開発を目指す。基本としてN6型大環状配位子を用いて錯体合成を行うが、配位子設計に基づき金属イオンのルイス酸性度や基質である“配位ニトリル”と“配位水”の空間制御を行い、3d金属を系統的に換えながら高活性な水和触媒を探索していく。