研究課題
基盤研究(C)
本研究では、応募者が独自に開発した「縮環型立体保護基(Rind 基)」を駆使して、ケイ素やゲルマニウムを含む新しい多重結合を構築し、化学結合の仕組みについて実験化学と理論化学の両面から解明するとともに、結合電子に由来する特異な物性や反応性を探求する。応募者がこれまでに見いだした先駆的知見をプラットフォームにして、学術的にも価値の高い「典型元素多重結合」を創り出し、元素科学における根源的な「問い」から新素材の開発につなげることを目的とする。未だ知られていない「典型元素多重結合」のもつ物性や反応性を巧みに引き出すことで「機能性典型元素化合物の化学」の飛躍的な発展に貢献する。