研究課題
基盤研究(C)
細胞膜透過性ペプチド(CPP)は機能的なドラッグデリバリーシステム(DDS)を構築するために有用であるが、その膜反応機構の理解は不十分であり、臨床への応用が滞っている。そこで本研究では、(1)生体膜の電荷・構造・組成や、膜内のコレステロール・膜タンパク質・塩の組成、薬剤のサイズ・親水/疎水性がCPP修飾薬剤の膜反応機構に及ぼす影響を包括的に解明するとともに、(2)薬効を左右する要因である膜透過速度を定量化し、CPP修飾薬剤の薬効を評価する。本研究の成果は、効率的に薬剤を膜透過させることができる合理的なCPPの設計指針を提供し、高機能なDDSの構築につながるものである。