研究課題
基盤研究(C)
HPLCの溶離液に「相分離混相流」を導入し、従来の移動相と固定相との間の分配に加えて、二相分離した2つ移動相の液-液間の分配も分離に関わる新たなモードを提供する。これを「相分離モード」と呼ぶ。分配クロマトグラフィーにおいて、「相分離モード」は、原理的には、順相モード、逆相モードにつづく、第三の分離モードとして位置付けることができる。本申請では、「相分離モード」の発現条件・分離性能の解明と応用対象の拡張を徹底究明する。「相分離モード」の発現条件・分離性能が解明され、HPLCの基本原理のみならず有効な実質利用の拡大につながれば、HPLCが汎用分析機器であるがゆえに、その波及効果は大きなものとなる。