研究課題
基盤研究(C)
空間連結型の架橋高分子は、その特異な構造とその運動性に古くから注目が集まり現在においても多くの研究者によってその合成と解析が研究対象とされている。しかし、その合成法は「構造不明確な架橋剤」の使用や「偶然貫通」に依存しており、構造明確な空間的な架橋構造やその架橋密度を制御する方法の確立には至っていない。本研究では、空間連結架橋における構造明確な系と合成法を確立し、その架橋密度制御を達成することで、「空間連結架橋の本質」に迫る。具体的には、環状構造のみからなる空間連結型高分子の合成法の確立と得られた架橋体の物性評価を実施し、構造物性相関を明かにする。