研究課題
基盤研究(C)
糖尿病治療を想定し、病変により発生するシグナル物質、グルコース、を認識して、その濃度に応じた薬剤、インスリン、を放出可能なDDS担体の構築を目的とする。目標性能として、【1】舌下吸収可能である粘膜を透過可能なウイルス(100 nm)程度の粒径を有すること、【2】グルコース濃度検知能を有すること、【3】感知したグルコース濃度に応じて、ナノカプセルが崩壊し、内包させたインスリンが放出されること、とする。具体的には、グルコースオキシダーゼ(GOx)固定化CaCO3被覆ベシクルを構築する。同ナノカプセルはGOx濃度を感知し、必要な時に必要な量の投薬が可能な、自律的薬剤供給システムの構築が可能となる。