高性能RO膜を目指した架橋多孔性ナノシート積層膜の構築

• 研究課題/領域番号: 25K08766
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分35020:高分子材料関連
• 研究機関: 香川大学
• 研究代表者: 上村 忍 香川大学, 創造工学部, 教授 (60423498)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: ナノシート / RO膜 / 高分子

研究開始時の研究の概要

本研究課題では，高効率な脱塩能を有する海水淡水化のための逆浸透 (RO) 膜の開発を目指す．具体的には，弱い相互作用で積層する高親水性多孔性ナノシート薄膜を，ナノシートの化学的な架橋により安定化させ，水溶液中でも剥離しない積層膜を構築・評価する．現在多用されているRO膜用ナノシートは，空孔のない酸化グラフェンなどであり，積層膜の空隙を利用した長い流路での分離であるため，安定な薄膜構造と効率的な脱塩能とはいいがたい．多孔性ナノシートを化学的架橋することで，現状のナノシート膜よりも低エネルギー負荷で高い流水速度が達成可能な薄膜構造を構築することを目標とする．