研究課題
基盤研究(C)
有機半導体光触媒素子の評価及び機構解明と、それを基にした水の酸化反応および還元反応を用いた有機太陽電池光触媒素子の評価を行う。可視光から近赤外までの幅広い波長の光エネルギーを利用することで、光触媒効果の増大とそれによる水の光触媒分解を達成する。これまでの研究で、犠牲材を使った酸化電位を-0.6V付近まで低電位化することに成功した。有機系光触媒は2000年頃から国内で研究され始めたが、材料や素子構造が黎明的で効率や機構を議論するには至っていない。申請者は有機太陽電池の知見を応用することでこの分野を開花させ、わが国独自の研究として高い価値の創出へつなげる。