研究課題
基盤研究(C)
RNAは、真核生物から原核生物にいたるすべての細胞に存在し,重要な役割を果たしている。近年、RNA配列中に形成されるグアニン四重鎖構造と疾患の関連が大きな注目を集めている。しかしながら、生きた細胞内でのRNAグアニン四重鎖構造の解析は、未だに困難である。その理由は、様々な分子が混在する複雑な細胞内環境下での解析手段が少ないためである。本研究では、細胞内RNAグアニン四重鎖構造の解析を可能にする、15N-標識RNAグアニン四重鎖プローブの開発とIn-cell 15N-NMR法への応用を達成する。本研究成果により、細胞内RNAグアニン四重鎖構造研究を起点とした、構造生物学や創薬への貢献が期待できる。