研究課題
基盤研究(C)
本研究では、昆虫の休眠移行を制御する分子機構を、カイコをモデルとして明らかにする。申請者が新たに発見した休眠開始シグナルPND/PND-2と、その下流で機能するアダプタータンパク質AdaptXに着目し、シグナルカスケードの解明を進める。さらに、マルチオミクス解析を通じて、休眠状態への移行に関わる代謝抑制機構を包括的に捉える。本研究は、昆虫の適応進化や地球環境変動への応答を理解するのみならず、将来的にはがん治療や臓器保存といった医療応用への展開が期待される。