研究課題
基盤研究(C)
近年シガトキシン(CTX)による食中毒が世界的に拡大しつつあり、その予防対策は緊急の課題である。シガテラの予防には、魚類からのCTXの微量検出法を確立することが重要であるが、そのためにはCTXを特異的に認識する抗体を利用したイムノアッセイが有効である。しかし、これまでCTXを認識する抗体は得られていなかった。本研究では、P-CTXの部分構造を有する低分子ハプテンを免疫することにより獲得したP-CTXを特異的に認識する抗体を基盤とする、簡便な迅速検出法の開発と治療法の開発および新たにC-CTXを認識する抗体の作製を目的とする。本研究は、近年地球規模で脅威となりつつあるシガテラの撲滅に貢献する。