研究課題
基盤研究(C)
高栄養価かつ耐塩性作物であるキヌアは、世界的にも栽培地域が増加している中で、被害規模の大きい塩害への耐性に関する研究の必要性が高まっている。高塩ストレス環境での塩蓄積機構に遺伝子型依存的な違いが認められるキヌア自殖系統コレクションおよびゲノム情報基盤やキヌアにおける遺伝子機能解析手法を用いて、塩蓄積機構の異なるキヌア系統が獲得している高塩環境での生育に必要となる耐性機構を解明する。キヌアの多様かつ優れた高塩ストレス耐性に関与する遺伝子素材候補を獲得でき、レジリエンス強化生産技術開発に活用することで、キヌアの栽培地の拡大やキヌア生産の安定性の向上に貢献することが期待される。