研究課題
基盤研究(C)
天然物・微生物創薬においては、その生産者である放線菌のゲノムを自在に操る技法は欠くことができない重要な技術要素である。各種生物種のゲノム編集に多用されるStreptococcus pyogenes由来のCRISPR-Cas9をGC含量が高く繰り返し配列が多い放線菌ゲノムの編集に用いると、オフターゲット編集の頻発と、毒性発現を導く。また、殆どのCRISPR-Casは海外で特許化されているため、商業利用のためには高額なライセンス料の支払いも必要になる。こうした複合的な要因が放線菌のゲノム編集技術を活用した分子育種を妨げている。本研究課題では、海外知財に依存することなく放線菌ゲノムの高精度編集を可能にする革新的な技術の開発を目指す。